整形を考えた時の思い出

私は自分の顔でとても嫌いな所があります、それは角ばったエラです。
小さい時からそれが原因でイジメにあっていたこともあって、自分のエラをとても醜く感じていました。小さい時は鏡を見るたびにため息が出ていたしなんとか凹まないかと無駄に手で押しつぶそうとしたりしていました。そんな悩みを抱えながら成人し、ずっと独り身のまま。
整形?なんてことも頭によぎったりもしたのですが、お金も無いと言う事で諦めていました。所が、思わぬチャンスが巡ってきました。
祖母が宝くじで100万を当てたのです。
小さい時からお祖母ちゃんっ子だった私に対して祖母が50万をくれるという事になったのです。
正直こんな臨時収入が無いと全く考えることもなかった手段だったのですが、「美容整形」というのをお金が入った事により真剣に考える事にしました。
まず料金的にどのくらいになるのかと一番近い有名な美容外科へ聞きに行ったところエラを削るのに約80万程との事でした。
100万以上かかると思っいたので思ったよりは安いなぁという印象でした。
それから1週間迷いに迷って美容整形を受ける決意をしました。
身体に進んでメスを入れるのだからやはり体を頂いた親には報告する義務があると思い、両親の前へ行き改まって報告しました。
すると両親から特に母親から大反対を受けたのです、決意が固かった私は引き下がらなかったのですが、母親も譲らず、話し合いが2時間を超えたあたりから母親が泣き始めたのです。それまで責めるような口調だった母が「お願いだから辞めて」と縋るように言ってきた時私もこらえきれず涙してしまいました。
結局、その母の強い思いを受け止める形になり美容整形は断念しました。
やらないと決めた以上はこの醜い自分の顔も愛していこうと思いました。
「美容外科」と聞くともう7年前になるこの出来事を今でも鮮明に思い出します。