乳房同時再建の経験談。術式の中から自分に一番合うものを選択することが大事

自分が乳がんだとわかったとき、死ぬかもしれない怖さや手術の危険性よりも最初に頭によぎったのが家族の顔でした。もし乳房を全摘出してしまったら、もう主人は私を女として見られなくなってしまうかもしれない、また小さい子どもたちは一緒にお風呂に入ったときに乳房のない私の体を怖がったり、変な目で見たりするかもしれないという不安です。もちろんがんになったこと自体もとてもショックでしたが、できれば違う種類のがんだったらよかったのにと思うほどでした。かなり気持ちが沈んでしまいましたが、このまま落ち込んでいても仕方がないと一念発起し、自分でいろいろ調べてみることにしました。
そこでいろいろな先生や、乳がんを克服した人たちのブログなどを読んで、乳房同時再建について知ることができました。術式は人工物よりも違和感が少なくメンテナンスも必要がないということで、自分のお腹の皮や脂肪を使うことにしました。この方が感染症などにもなりにくいということで選んだのですが、結果的に色味などに違和感がなく、2年たった今ではこれがお腹の脂肪であったことを忘れてしまうぐらいです。入院生活はつらく長いものでしたが、乗り越えた今、自分のお腹の組織を使う同時再建術式の皮弁法を選んでよかったと思っています。